ポルトガル(6) − シントラ

今日はリスボンから電車で1時間ほど離れた所にあるシントラ(Sintra)のお話です.

リスボンからシントラまでは25Kmほど離れており,CPで行くことができます.Rossio駅やSete-Rios駅などから行けます.直通の電車があるのですが,表示は直通でも途中までしか行かない電車があり,行きは3回も乗り換えました(帰りは乗り換えなしでした).そのため,1時間くらいかかることがあります,リスボンカードがあればシントラまで無料で電車に乗れます.


シントラの駅.CPの終点です.シントラの市街までは徒歩で行けますが,ペーニャ宮殿(Palácio Nacional de Pena)まで行くのであれば434番のバスがお勧めです.434番のバスは巡回バスで主な見どころを1周します.以前は1日券があったようですが,現在は往復券が4.50ユーロで売られており,バスに2回乗ることができます(2010年の情報).私のお勧めは,バスでモーリ人の城跡(Castero dos Mouros)まで行き見学した後ペーニャ宮殿まで歩き,宮殿の見学の後,市街地まで乗るプランです.


シントラの市街地からの眺め.山の上にはモーリ人(ムーア人)の城後が見えます.シントラの町全体が世界遺産に指定されており,古い町並みを楽しむことができます.


モーリ人の城跡.チケットはいろいろな種類が売られていて,城後とペーニャ宮殿のコンビチケットで11ユーロ,リスボンカードの割引があるかもしれません.8世紀につくられた山城で,歩きやすい靴がお勧めです.


山城からの眺め.左下の大きな建物がシントラ国立宮殿(Palácio Nacional de Sintra)で,右端にはシントラの駅が見えます.反対側からはペーニャ宮殿も見ることができます.


ペーニャ宮殿の入口.モーリ人の城跡からは歩いて10分弱です.この入口でチケットを買った後,城まで行きますが,歩いて行くのと2ユーロのミニバスと2通りあります.歩いても十分行ける距離ですが,バスもありです.


カラフルで美しいペーニャ宮殿.もともとこの場所には小さな礼拝堂があったようですが,19世紀に美しい宮殿が建てられました.中はかなり広く,見ごたえがあります.美しい部屋や礼拝堂だけでなく,シャワー室や広い厨房なども一見の価値があります.


シントラ国立宮殿.下に降りてきた所にあります.入場料は5ユーロですが,リスボンカードで無料になります.写真では煙突が一つ見えていますが,奥にもう一つ煙突があります.これは厨房の煙突で,厨房は現在でも使われているそうです.宮殿では天井に注目です.白鳥の間やガレー船の間など名前が付いている部屋の由来は天井の装飾によります.中でも,オウムの間には伝説が残っています.昔ジョアン1世が侍女にキスをしていることろを王女に見つかり,その時に,「善のために」といったそうです.そこで,ジョアン1世は宮廷の侍女と同じ数のオウムを天井に描かせ,オウムのくちばしに「善のために」と書かれたバラをくわえさせたそうです.


シントラでも最も有名な路地です.右側に見える絵ハガキを売っている土産物屋はシントラでも安い店です.シントラの下町をゆっくり歩くのもいいですね.

本日はここまで.