アイスランド(5)−ゴールデンサークル2

今日はゴールデンサークルの続きです.


発電所や公園をみた次は,グトルフォスの滝(Gullfoss)ですが,その前に腹ごしらえを.バスは滝のすぐそばのドライブインに止まりました.昼食と滝の見学を合わせて1時間しかなかったので,あわてて昼食をとりました.ここで出会ったのが,ミートスープです.アイスランドの隠れた特産品,羊肉が入ったスープです.アイスランドではヒツジの放牧が盛んにおこなわれています.一時期は羊が増えすぎて,貴重な植物(種類が珍しいのではなく,地面が溶岩なのであまり植物が育たないため)を食い荒らすということで,羊の数を抑制しているそうです.ともかくこのスープは,物価の高いアイスランドでは値段も手ごろでおいしいです.スープとサラダで約2000ISK(100ISK=80円)でした.アイスランドではこれなら安いです.




いよいよグトルフォスの滝です.黄金の滝という意味ですが,これは滝に日光が当たると黄金色に輝くことから付いたそうです.残念ながら今回は曇りでしたが,滝の迫力は十分感じられました.




今回いくつかの滝を見ましたが,グトルフォスが一番近くまで寄ることができました.ものすごい水量です.この滝については,20世紀の初めにイギリスの電力会社が水力発電所を作ろうとしたところ,地元に住む少女が中心となって反対運動を起こしたことで,この景観が守られることになったという逸話があります.




次はゲイシール(Geysir)です.ここは間欠泉で有名で,大小いくつかの間欠泉が集まっています.一番大きい間欠泉は,お湯が噴き上がる周期が一定ではなく,いつ上がるか分からないそうです.私が行く前は2週間前に上がったそうですが,上がったこと自体非常に珍しいそうで,次は何年後かもわからないそうです.こちらの温泉は,水色をしているものが多いようです.




そこで,中くらいの大きさの間欠泉を見に行きました.これは,5−10分に1回上がります.噴き上がる直前に一気にお湯の水位が下がるので,そろそろくるな,と分かります.この日は気温が低かったですが,間欠泉の周りはお湯のおかげで少し暖かくなっていました.


20cmくらいしか上がらないもっと小さな間欠泉もここにはあります.ぼこぼこ音がしていますが,ちょっと地味なので観光客にはあまり人気がないようでした.ゲイシールには,間欠泉に関する博物館があります.入場料1000ISK.過去に起こった大きい噴き上げやこの地方の動物や農具などが展示してあります.




最後の訪問地は,スコウホルトの教会(Skáholt)です.この教会は中世からずっとこの場所にあり,かつてはアイスランドの司教がいたそうです.周辺には人家もパラパラとあり,この地域としては栄えているといえるかもしれません.




中は改装されて新しくなっていますが,歴史を感じさせる調度品もあります.ここは地下に通路があって外に抜けられるようになっており,そこにもいくつかの展示があります.一応100ISKが必要みたいですが,料金箱の場所が分かりづらいので,そのまま通る人が多かったです.

ツアーは,この他にも提携先と思われるお店にいくつか寄りました.レイキャビークに戻ってきたのは17:30くらい,ホテルまで送ってくれるので18時には戻ってこれると思います.ゴールデンサークルのツアーは,この業者や他の業者にもいくつか種類があります.私が見た中では15時間くらいかかるものもありました.予算と体力で決めればいいと思いますが,一度は見てほしいコースです.

この後,レイキャビークからミーヴァトンへ移動しました.明日はそのお話をします.

本日はここまで.