アイスランド(4)−ゴールデンサークル1

今日と明日は,レイキャビークから日帰りで回ることのできるゴールデンサークルのお話です.ゴールデンサークルとは,大きな滝,国立公園,間欠泉などアイスランドの歴史と自然をまとめて楽しむことができる地域をさします.普通のバスもありますが,あまり便利ではないので,観光ツアーを使った方がいいと思います.今回は,Iceland excursionsという会社を使いました.ゴールデンサークルの主要な見どころはすべて回るコースで,料金は60ユーロです.


レイキャビーク市内のほとんどのホテルのフロントかインフォメーションセンターで前日までに申し込むと参加できます.朝8時くらいになるとミニバスが迎えにきて,インフォメーションまで行くとこのバスに乗り換えて出発です.




この地図でだいたいのコースが分かります.真ん中にある大きな湖は,シングヴェトリル国立公園(Þingvellir)でここが最初の目的地です.その後,さらに右の方に行ってグトルフォスの滝(Gullfoss)やゲイシールの間欠泉(Geysir)などを見学します.




アイスランドの自然が分かるような道.ものすごい坂道や溶岩がむき出しの地形はアイスランドでなおなじみです.ツアーはたいてい英語で進んでいきます.ガイドは一生懸命話していましたが,みんな写真を撮るのに夢中で聞いていない感じでした.




白いパイプが見えるでしょうか? これは,温水を運ぶためのパイプラインです.アイスランドは火山の国なので,地熱が豊富で,ほとんどタダでいくらでも利用できます.また,温泉もいくらでも出ます.そこで,温泉や地熱発電で作った電気をレイキャビークなどの都市に送っています.今回のツアーでも地熱発電所の見学がありました.

アイスランドは1人当たりGDPがかなり高い国です.鉄道はありませんが,高熱関係のインフラはかなり整備されていて,電気や温水が非常に低いコストで得られることも関係していると思います.アイスランドは漁業の国というイメージですが,このあり余る電力を使って,アルミニウムの精錬をしています.近年では,アルミニウムが輸出製品トップだそうです.

ただ,アイスランドは名前のイメージとは違って,冬は暖かいそうです.1月の平均気温がレイキャビークで−0.6度とニューヨークの−0.4度とあまり変わりません.




シングヴェトリル国立公園.この公園は世界遺産に登録されています.この公園が価値があるのは,ここで世界で最初の議会が西暦930年に開かれたからだそうです.1944年のアイスランド独立もここで決議されたそうです.この写真には湖から流れる川が映っていますが,この川のほとりを歩くことができます.




湖が奥の方に映っています.余りにも大きいので1枚の写真には収まりません.この湖はアイスランドで一番大きいそうです.




この公園のもう一つの見どころは,大地の裂け目です.ここは,ヨーロッパプレートとアメリカプレートがぶつかる場所で,2つのプレートの運動によって独特の地形が作られています.2つのプレートは少しずつ離れていっているため,プレートの端っこにあたる部分が写真のように壁を形作っています.

明日はツアーの後半です.本日はここまで.