アイスランド(6)−ミーヴァトンツアー

今日はミーヴァトンへの行き方とその周辺の様子です.

ミーヴァトン(Mývatn,ミー湖)は,アイスランドの北西部にある大きな湖で観光地にもなっています.この周辺にも見所がたくさんあるため,観光の拠点にもなります.アイスランド(8)でお話しする予定のデティフォスの滝以外の観光地は車でも行けますので,アークレイリあたりからレンタカーで来るのも手だと思います.私は免許をマールブルクに置いてきたので,すべてバスで回ることにしました.

レイキャビークからミーヴァトンまで直接行く方法はないので,まずはレイキャビークからアークレイリ(Akureyri)に行きます.バスと飛行機がありますが,バスはグトルフォスやゲイシールなどで30分とか1時間とかのウエイティングがあるため,10時間以上かかります.料金も特に安いということはないようです.飛行機は2週間くらい前に予約すると片道8000ISK以下になるので,エア・アイスランド(アイスランド・エアの子会社)のホームページから予約をしておきましょう.

アークレイリが最終目的地であれば,時間は何時でもいいですが,ミーヴァトンやフーサビーク(Húsavik)に行くのであれば,7時15分の朝一番の便しかありません.特に,アークレイリからミーヴァトン方面へは,朝8時の観光ツアーか8時30分のローカルバスしかありません.私はこれを知らなかったので,急遽,朝一番の飛行機に変えてもらいました.

レイキャビークの空港はバスターミナルBSIの近くにありますが,入口が反対方向を向いているため歩くと20分くらいかかります.タクシーだと1000ISKくらいです.日本や他の国の常識で1時間前とかに来てもカウンターは開いていません.出発の20分くらい前に来れば十分です.5分前でもOKだと思います.私はキャンセル待ちをしたのですが,出発時間の1分くらい前になってOKが出ました.




この飛行機に乗りました.私が座って満席になったのに,一番前が空いていたのでラッキーでした.カウンターでチェックインしてチケットをもらって,荷物を預けると,歩いて1分くらいの所にある飛行機に直接向かいます.アークレイリまでは45分.途中で水やコーヒーもくれます.




アークレイリに着くと,ミーヴァトン行きの観光バスが待っています.レイキャビークからミーヴァトンのツアーに参加する人が結構いるからです.この人たちは,1日観光をした後,18時くらいの飛行機でレイキャビークに帰ります.ちなみにこの写真はアークレイリ空港での荷物の受取所です.

ミーヴァトンまで,ローカルバスは2800IK,観光ツアーは7600ISKです.ガイドにミーヴァトンで泊まることとホテルを伝えておけば,ツアーの最後にホテルの近くで降ろしてくれます.観光ツアーがお勧めです.




出発してすぐは,このような景色が続きます.アークレイリは高い山に周りを囲まれているので夏でも雪山が見られます.この辺は緑がたくさんありますが,だんだん溶岩の地形が出てきます.




最初の目的地はゴーザフォス(Goðafoss).神々の滝という意味があります.はるか昔にキリスト教がアイスランドの国教となった時に,それまで信仰していた異教の偶像をここに投げ捨てたという伝説があるそうです.グトルフォスのような大きさはありませんが(もちろん小さくはないです),ここも魅力的な滝です.




ミーヴァトン湖.手前はスタクホールス池で奥がミーヴァトンです.ここも景色のきれいなところで観光バスが止まります.ここには,ホテルやレストランもあります.おみやげ物屋にはミートスープも置いてあります(明日もう一度お話しします).アークレイリからミーヴァトンまでは約100Kmで車で来れば1時間ちょっとです.




ツアーはこのホテルの所で昼食休みになります.私はたまたまこのホテルを取っていたので,スーツケースを預かってもらいました.ここにはミーヴァトンのバスセンターとインフォメーションがあり,観光に便利なところだったのでラッキーでした.ちなみに,このホテルは高いのですが,私がいつも使っているサイトではここともうひとつしか出なかったので仕方がありませんでした.自称4つ星ですが,悪くはないです.もう少し安ければもっといいのですが.




ミーヴァトンの東側ではこのような景色がよく見えます.まさにlavaとmossです.




ディンムボルギル(Dimmuborgir),黒い城という意味だそうです.ここはまさに溶岩が作った景色で,アイスランドならではの地形です.この辺には火山が多く,溶岩が堆積したところに少しあった土が流されて沈み込むことで,独特の地形を作っています.この岩には大熊という名前が付いているようです.




ここは,アメリカプレートとヨーロッパプレートが離れつつある場所だそうです.この写真の左側がアメリカプレート,右側がヨーロッパプレートです.ロンドンのグリニッジ天文台に行ったときにも経度0度の線をまたいだので,ここでも一応2つの大陸をまたいでおきました.ガイドが一緒にいればOKのようです.




フベリール(Hverir).ここでは,地面から蒸気が出ているところで,この水たまりは温泉になっています.蒸気は200度の高温で直接触るとやけどします.地面も少し暖かいです.

観光ツアーはこれ以外にも,クラフラやミーヴァトンの温泉プールなどいくつかの場所を回ります.ゴールデンサークルとはまた一味違ったいいツアーだと思います.

本日はここまで.