ウイーン(1)−ウイーンの交通案内

今日からウイーンのお話です.

ウイーンの空港は小さいので,迷うことはないと思います.日本からは,成田や関空から直行便もありますし,フランクフルト,ミュンヘン,パリ,ロンドンなどからの経由便もたくさんあります.夏休みは直行便がかなり高くなりますので,経由便もありだと思います.

空港から市内のウイーン・ミッテ駅(Wien Mitte)まではCATと呼ばれる専用電車もありますが,Sバーンの方が早いと思います.CATは1時間に2本くらいしかないので,タイミングが悪いとかなり待たされます.ただ,逆に市内から空港に行くのであればCATは便利です.オーストリア航空などの航空会社を使っている人は,ウイーン・ミッテ駅で飛行機のチェックインができ,スーツケースを預けられます.

ウイーンの市内の移動は,トラム(路面電車),電車のSバーン,地下鉄のUバーンがあります.3日券(13.50ユーロ)などを買うとどれでも乗れます.1日券なども含めてすべての切符は,使う時に刻印が必要です.Uバーンだとホームへの入口に,トラムなら車内に刻印の機械があります.これをしないと高額の罰金(確か60ユーロ)を取られます.あまり検札をみたことがないのですが,
切符を持っていない人がいて連れていかれるところを見たことがあります.




これまでは,トラムに乗ってリンクを1周できたのですが,今年の4月から,リンクを1周する1番と2番のトラムがなくなっていました.以前は,写真のような「Ring- Kai - Ring」という1番と2番のトラムがあり,ウイーンの観光客に利用されていましたが,1番や2番は途中でリンクを外れて他の地域に行きます.最終的にはリンクに戻って来ますが,かなり遠くまで行きます.観光客にとっては不便です.




その代りに,新しく作られた「R」のトラムがリンクを1周します.黄色の車体なのですぐに分かりますし,乗り場にもこの写真のようにRのマークがあります.ちなみに,Nは夜だけ走るトラムです.このRなのですが,1時間に2本しか来ないうえに,走っている時間も10−18時と本当に使えません.ウイーンは観光客に来てほしくないのでしょうか? さらに,この「R」の切符は,72時間券などとは別の切符で専用切符が必要です.本当に使えません.

そこで,私が考えたの作戦は,1番と2番を乗り継いでリンクを1周するというものです.これはケルントナー通りなどを右手にみて時計回りに1周する場合です.シュヴェーデンプラッツ(Schwedenplatz)からオーパー(Kärntner ring Oper)またはその次のブルクリンク(Burgring)までの区間を2番に乗り,そこからシュヴェーデンプラッツまでを1番に乗ります.これだと夜もリンクを1周できます.この乗り方で1回券の人は切符を買い替える必要があるのかどうか私には分かりません.ただ,普通は24時間券や72時間券を持っていると思いますので,この辺は問題ないと思います.

バス,地下鉄,トラムの路線図です.  ちょっと使いにくいですが,これは最新版になっています.ちなみに,ウイーン交通局のマップは古いです.




2番に乗っているときには,市立公園にあるヨハンシュトラウスの像や国立オペラ座(Staatsoper)があります.どちらかというと,見どころが少ないかもしれません.




1番に乗り換えると,博物館や国会議事堂,市庁舎,ブルク劇場やウイーン大学など様々な建物が見えます.この写真は国会議事堂です.昼も夜もきれいなので,ぜひ夜も1周してみてください.




トラムから降りて,ケルントナー通り(Kärntner srtaße).この写真はシュテファン寺院(Stephansdom)の前から通りを見た写真です.残念ながら,このときは通りが工事中で,いつもいる大道芸人達が見られませんでした.シュテファン寺院のすぐ近くにはUバーンのシュテファンプラッツ駅(U1とU3)があります.



明日は,リンクの中の紹介をします.本日はここまで.