ドイツの道路事情

今日はドイツの道路と交通ルールについてのお話です.2009年当時の情報ですので注意してください

ドイツでも日本でも基本的な交通ルールは同じですが,いくつか違うこともありますので,今日はその辺をみていきます.日本とドイツ(ヨーロッパ)では,標識も一部違うので,インターネットでいろいろ下調べをしてから車を買いました.すべてのルールを把握しているわけではないかもしれませんが,今のところ,特に問題なく走っています.


田舎の方に行くと,この写真のような細い道もたくさんあります.こういうところでは,制限速度が30Km/hに設定されているところもあります.また,横断歩道の標識があるところでは,絶対に歩行者優先です.マールブルクの道路ははっきり言ってがたがたです.車が壊れてしまいそうです.お城に行く道路は狭くてずっと石畳なので,こちらも運転が大変です.狭いといえば,駐車場や駐車スペースも狭いです.特に,フランクフルト空港の駐車場は狭いです.私の車はAクラスなので小さめですが,それでも止めるのは苦労します.

ドイツでは,標識のないところでは,町中は50Km/h,郊外は100Km/h,アウトバーンは無制限(本当は130km/h)です.ただ,かなりの場所に標識があるので気を遣うます.

制限速度はかなり細かく決められています.80Km/hの道路でも,合流区間は60Km/hか50Km/hになり,信号の手前では40Km/hになり,その後はまた80Km/hに戻る,といった具合に,多いところでは200メートルおきくらいに制限速度が変わります.こんなに細かくする必要はないのではないかと思ってしまいます.ロータリーの手前でも,100,80,60,40といった具合に,50メートルおきくらいに標識があります.ドイツらしいといえばそうなのですが,私から見ると煩雑です.それよりも,200メートル先にロータリーみたいな標識を立てた方がいいのではないでしょうか.標識のメーカーは儲かるでしょうね.




日本にはないロータリー(ランダバウト).ドイツは右方優先ですが,ロータリーだけは左方優先です.左側から車が来ているときは止まって道を譲らなければなりません.田舎の方に行くとロータリーはほとんどが1車線なので,他の国のように難しくはありません.




車を運転する前は,信号が分かりづらい位置にあるなと思っていましたが,実際に運転してみると,ドライバーの視線が行きやすい所に信号がついていて,結構考えているなと考え直しました.直進の信号は,道路の真ん中,左折の信号は左側についているといった具合です.この写真のように,右左折と直進の信号が独立していることろと,一体化しているところがあります.

その他に,日本と違う習慣として,ハザードランプがあります.日本では停車しているときやサンキューの意味でハザードランプを使いますが,ドイツでは使いません(ちなみに,アイルランドなどサンキューの意味で使うところもあります).ハザードランプは車が故障しているときだけで,ハザードをつけながらの停車は罰金になることがあるそうです.

踏切での一時停止はありませんが,踏切の前から制限速度が遅くなって,たいてい40Km/hか60Km/hで通過します.その代りかどうか分かりませんが,電車が来るとかなり長い間遮断機が下りています.




案内標識は小さめでちょっと分かりにくいですが,幹線道路の標識はこういうものが多いです.土地勘がないと道を間違えそうですね.




このタイプの案内板は日本よりも親切だと思います.例えば,ここからマールブルクまでは62号線で35Km,ディレンブルクまでは62号線経由,253号線で32Kmという意味です.

ヨーロッパは日本よりも信号が少ないためか,どちらに優先権があるのかを示す標識が多いです.いくつかの新しいルールを覚えれば,ドイツは運転しやすいところです.旅行のときでも,ぜひ運転に挑戦してほしいですね.

本日はここまで.