アイスランド(3)−ヴィデイ島とパフィンツアー

今日は,レイキャビーク市内にあるヴィデイ島とパフィンウォッチングについてのお話です.

ヴィデイ島(ViðeyまたはVidey)はレイキャビークのすぐ北にある小さな島です.頑張れば,全て歩いてみることもできます.ただし,この島には夏の間しか行くことができません.その理由は,この島に行く交通手段がフェリーしかなく,このフェリーが5月15日から9月15日(2009年の場合)しか運航していないからです.フェリーは往復で1000ISK,片道5分です.このフェリーは12時のときだけ,レイキャビークのオールド・ハーバーからでるそうですが,他の時間帯はサンダンホーフン・ハーバー(Sundanhöfn)からでます.ここに行くには5番のバスを使います(バス停の名前は忘れましたが,地図をみながら行けばすぐに分かります).11:15分が一番速いフェリーですので,島を全部見たい人はこれを狙うのがいいと思います.


ヴィデイ島全図.またまた見たことのない文字ですが,この文字は「the」の「th」の発音だそうです.ただ,観光客向けにはVidey島となっています.大きい方の島の左側に建物が書いてありますが,ここにフェリーは到着します.




この建物はもともと修道院だったそうで,1986年に改装されて今のようになっています.ここは軽食が取れる唯一の施設のようです.また,裏口を出た所にレンタサイクルがあります.無料です.一応断った方がいいかもしれませんが,昼時はお客さんの対応で忙しいみたいなので勝手に使ってもよさそうです.ただ,この島には舗装の道はありません.土,砂利,草の道ですので,自転車に自信がない人は歩きの方がいいと思います.




左上の小さい方を1周することにしました.ちょうどくびれの部分の写真.美しい入り江のようになっています.ここはどの方向をみても景色のいいところで,北の方には雪の残る山が見えます.南の方にはレイキャビークの町並みが見えます.この写真は東の方向です.




分かれ道.どこが道なんだといわれそうですが,ここはT字路になっています.この辺はずっとこんな感じです.この島には何にもないのですが,そこが魅力だと思います.ただ,アイスランドの他の場所でもそうなのですが,この島は特に小ハエのような虫が大量にいてこれが大変です.自転車で1分も行くと20匹くらいくっついてきます.

帰りもフェリーに乗りますが,15:30だけは追加料金なしでオールド・ハーバーにも行ってくれます.こちらまで戻れるのはうれしいサービスです.30分もかからずに到着です.

オールド・ハーバーにはシーフードのレストランやホエールウォッチング,パフィンウォッチングのツアーがあります.ここでは,パフィンツアーに参加することにしました.




パフィンエクスプレスの受付.行けばすぐに分かります.ここを選んだのは,料金の安さです.2500ISKでパフィン島のみを回るお手軽ツアーで,時間も1時間で終わります.1日4回船が出ていますが,最終回は16:30です.ヴィデイ島から帰ってくるとちょうどいい時間です.




この船に乗っていきます.私が行ったときには参加者は10人くらいでした.




これがパフィンです.愛らしい鳥ですよね.イギリスなどでも見ることができるようですが,アイスランドには数えきれないくらいのパフィンがやってきます.パフィンが見られるのは5月から8月末くらいまでで,9月になるとパフィンエクスプレスは休業になります.




パフィンは渡り鳥で,アイスランドには産卵と子育てのためにやってくるそうです.一度に産む卵は1個で,カップルになると相手を変えないようです.島には無数の巣穴がありますが,次の年に渡ってきたときには,前年と同じ巣穴を使うそうです.




えー,パフィンは食べられます.せっかくなので頼んでみました.すべてのレストランにあるわけではありませんが,これでだいたい2000ISKくらいです.おいしかったですよ.

明日は,レイキャビークの近郊にあるゴールデンサークルの様子です.本日はここまで.