車を買いました

ドイツに来たら絶対にアウトバーンを運転したいと思っていましたが,車を買うのに時間がかかってしまいました.今日は車の購入のお話です.

お金がたくさんあって新車を買えるのならあまり問題はないのですが,私のように1年しか住まないのに新車を買うのはもったいないということになれば,当然ながら中古車を探すことになります.中古車は当たりはずれもあるので,どこでどんな車を買えばいいのか難しい問題です.

ドイツでは2年前に,法律が変わったそうで,中古車にもある程度の保証をつけなければならないそうです.そのため,正規のルートで販売されている中古車は値段が上がっているそうです.

まずは車探しです.インターネットで検索すると,たくさんの中古車が出てきます.ドイツで中古車を購入する方法は主に2つで,1つ目は個人取引,2つ目は業者からの購入です.個人取引は安く手に入るメリットがありますが,車の状態は分からず保証もありません.そこで今回は業者から買うことにしました.

マールブルクにはいくつか中古車ディーラーがあり,そのうちいくつかを回ってみましたが,結局はそこから買うのは止めることにしました.車の状態をきちんと説明せず,保証もついていないからです.「オーケー,車は全部ダイジョブねー」みたいなノリです.値段は安めでしたが.

この辺は難しいです.ここだからいいとか悪いとかなかなかいえないですよね.何万ユーロも払った車がすぐに壊れることもあるでしょうし,私が聞いた話では,100ユーロで買った車を4年も乗っている人もいるそうです.

いろいろ探したあげく,最終的にはギーセンという町のレクサスで買うことになりました.今回車の購入を手伝ってくれたドイツ人の友人が働いているとのことで,信用度もアップです.今回買う予定の車は車検が切れる直前だったので,車検を受けてから買うことにしました.これはいい方法で,可能であれば車検→購入とした方がいいです.買ってから車検を受ければ,ディーラーに文句が言いにくいですが,買う前であれば交渉材料になります.私の車の場合,2つ不具合があったので格安で修理してもらいました.

ドイツにはいくつかの車検場があるそうで,検査が厳しいところと甘いところがあるそうです.検査が甘いところでは,走ればOKみたいな感じだそうですが,私が利用した所はドイツでも最も厳しい車検メーカーだったそうで,おかげで不具合を直してもらうことができました.




これがその車です.メルセデスのAクラスです.小回りのきく小さな車を希望していたので,いいものが手に入りました.2000年式で約61000Kmの車です.日本人の感覚では,そんな車に価値は無いと思うかもしれませんが,ドイツでは,20万Kmを超えた車も平気で売っています.10万Km以下で見つかれば結構お買い得です.そもそも3年で乗り換えたり,10万Kmで価値が無くなる日本の考え方がおかしいのです.私が日本で乗っていた車は,買って5年目で15万Kmくらい走っていたので,車が若返った感じです.

この車はセミオートマです.アクセルとブレーキの2ペダルしかありませんが,右手で5MTを操作します.私は日本で3ペダルの5MTに乗っていたので,このセミオートマの感覚が変で今でもあまりしっくりきません.クラッチがダイレクトにつながっている感じがなく,上り坂ではクラッチが滑っているのかと思うこともあります.パワーのロスが多そうです.

ウインカーなどのスイッチはすべてハンドルの左側にあるので,間違えてワイパーを回すこともありません.ヘッドライトのスイッチはこれらのスイッチとは別の所にあり,日本のように頻繁にライトを点けたり消したりするのには向いていません.こういう使い方はドイツには無いようです.

後ろの窓が小さいので,後ろの視認性はよくないですね.ただ,ドイツではあまり後ろをみる必要はなさそうなので,これはこれでいいみたいです.

この車は右側に給油口がありますが,給油口を開けるスイッチが見つからずに苦労しました.この車はスイッチはなく,給油口の所のボディを押すとペコッと開くようになっていました.初めてガソリンスタンドに行ったときは,10分たっても開け方が分からず,給油せずに帰ってしまいました.結局マニュアルをみて探しました・・・

ともかく車のおかげで生活が一変しました.これまで,Wehrdaのショッピングモールに行くのに6番とC番のバスを乗り継いで1時間以上かけて行っていましたが,車なら15分くらいです.たくさん荷物が運べるので,1日に何回も買い物に行く必要もありません.今までは買い物に行くだけで疲れ果てていましたが,そんなこともなくなりました.

ということで,今週は車に関係するお話をしようと思います.

本日はここまで.