TicTac2010

今日はラムネ菓子のお話です.

電車など乗り物に乗っているときに,ちょっと何か欲しいなぁ,と思うことがありますよね.そのようなときにはチックタック(Tic tac)というお菓子をお勧めします.イタリアのFerrero社の製品で,ラムネ菓子です.フリスクくらいの固さがあります.ちなみに,Ferreroといえば,ドイツ人の大好きなNutellaというヘーゼルナッツのクリームや,ロシェ,モンシェリ,キンダーといったチョコレート菓子でも有名です.

チックタックは,フレッシュオレンジ,フレッシュミント,ユーカリミントの3種類が定番ですが,地域や期間により,いろいろなバージョンのものが手に入ります.残念ながらいくつかの空き箱は捨ててしまって紹介できませんが,ここ最近で貯めていたものを紹介します.


まずは,定番中の定番,フレッシュオレンジです.確かにオレンジの味がします.これに初めて出会ったのはもう何年も前ですが,ヨーロッパに行くと必ず買います.また,いつも同じものを買っているので,価格の比較も楽しいです.右側が普通のサイズです.マールブルクではだいたい39−48セントくらいでしょうか.「1粒で2カロリー」は定番のうたい文句です.真ん中は100粒タイプ.左はちょっと珍しくて,ただのオレンジ味でしかも「1粒で2カロリー」も書かれていません.これはラトビアで見つけました.味はフレッシュオレンジと同じです.この他にも,100粒タイプが6個大きめの箱に入っているセットをウイーンで見たことがあります.


マールブルクで2009年の春から夏にかけて売られていたのがこのビタミンC配合シリーズの3種です.パインココナッツ,アセロラチェリー,フレッシュメロンです.パインココナッツは人気が出たのか今でも売られていますが,他の2種類はスーパーでは見かけなくなりました.アセロラは結構おいしかったですが,フレッシュメロンはちょっと痛んだスイカの味がしました.表記が「Melons」と複数形になっているのがミソで,普通のメロンとスイカ(ドイツ語でWasser Melon)の味が混ざって微妙な味になったみたいです.珍品ですね.他の国では見たことがありません.


これらに変わって秋ごろから出てきたのが,このハニーシリーズの3種です.ワイルドチェリーハニー,アルプスハーブハニー,ユーカリハニーです.噛むと確かになんとなくはちみつの味がします.この中で一番すごいのはアルプスハーブハニーです.ドイツ語の「Kraut」には,ハーブ,キャベツ,雑草などの意味がありますが,これを食べて一番ぴったりくるのは雑草です.ちょっと甘い草を食べている感じです.ワイルドチェリーハニーは甘くてそれなりに美味しいと思います.この3種はあっという間に姿を消しましたが,ユーカリハニーだけはまれに見ることがあります.


最後は定番&変わり種です.フレッシュミントはどこの国でも見かける定番です.もう一つの定番はブルーの容器(ユーカリハニーとほとんど同じ色)のユーカリミントですが,ドイツではあまり見かけません.もう一つの定番は,ライム&オレンジです.大陸ヨーロッパではあまり見ないのですが,イギリスではよく見かけます.チックタックは,どの味でも白またはほとんど白なのですが,このタイプには体に悪そうな色が付いています.これに入っているオレンジとフレッシュオレンジは味が違います.

フレッシュオレンジは,口に入れるとすぐにオレンジの風味がしますが,オレンジは口に入れてもしばらくは味がしません.外側の色を塗っている部分が溶けてなくなるとオレンジの味がしてきます.オレンジは噛むとちょっと酸っぱい味がします.やっとオレンジっぽくなってきました.一方,フレッシュオレンジは噛んでも味は変わりません.控え目な感じです.私はフレッシュオレンジの方が好きです.

話を元に戻して,右から2番目のレモンミントはラトビアのシグールダの回で紹介した,トゥライダ城博物館の近くのカフェでしか見たことがありません.どこか他の場所ではたくさん売られているかもしれませんが,私にとっては珍品です.ほんのりとしたレモン味でおいしかったです.最後のチェリー&パッションは最近マールブルクのスーパーで見かけるようになりました.これも気持ちの悪い着色が特徴で,食べると確かにチェリーとパッションです.それ以外の感想は難しいです.


チックタックはヨーロッパでは多くの地域で手に入りますが,日本では見たことがありません.残念です.駅や空港で買うと高いですが,小さいサイズで50セント−1ユーロくらいで手に入ります.ぜひ試してほしいです.

本日はここまで.

その他のチックタックはこちら「TicTac2015」