ルクセンブルク(1) − ルクセンブルク市の町並み

今日からはルクセンブルクのお話です.

ルクセンブルクは,ベルギー,ドイツ,フランスに囲まれた小さな国です.経済的にはベルギーとの関係が深く,ベネルクスの前身となるベルルクスを形成していました.EU(欧州連合)には発足の年から参加しており,金融業や製鉄業が盛んな国です.1人当たり国民所得がEU平均の約3倍(ドイツは約1.1倍)という富裕国としても知られています.

ルクセンブルクは国の名前ですが,首都の名前でもあります.ルクセンブルクの首都がルクセンブルクということで紛らわしいため,国を表す時にはルクセンブルク大公国(Grand-Duché de Luxembourg),首都を表す時にはルクセンブルク市(Ville de Luxembourg)と呼び分けています.

ルクセンブルク市の郊外には空港があります.日本からはブリュッセルなどから電車で来る人が多いのかもしれませんが,ルクセンブルク駅から空港までは16番のバスで20分くらいです(片道1.50ユーロ,2010年の価格).ルクセンブルク旧市街のホテルは高いので,空港の近くのホテルをとるのもいい手だと思います.


ルクセンブルク駅(Gare).ここにはツーリストインフォメーションがありますが,あまり役には立ちません.町中のインフォメーションの方が資料があります.


ルクセンブルク市は高台と低地,丘から成り立っています.平坦な地形が多いヨーロッパの町中に比べると,高さを感じる町です.上がったり下りたりするのは大変ですが,町を上から眺めたり,下から見上げたりするといろいろな顔が見えてきます.


憲法広場(Place de la Constitution).駅前の道をまっすぐ行って橋を渡って右に曲がるとあります.低地がよく見えるのでまずはここに来てみてはどうでしょうか.ここから市街地の方に行くと,ギョーム2世広場(Place Guillaume II)があり,ツーリストインフォメーションもあります.この広場には,水曜と土曜の午前に市が出ますが,あまり大したことはありません.


ベルギーやルクセンブルクによくあるハンバーガーチェーンは,Quickバーガーです.フィンランドにはHESバーガーがあるように,これも地元のハンバーガーチェーンのようです.味はそれなりです.私が食べたことのあるハンバーガーチェーンを並べてみると,マクドナルド>Quickバーガー>HESバーガー>バーガーキングという感じです.マクドナルドはパンと肉がしっかりしていて崩れにくいという点だけで高得点です.いずれにせよ,おいしい食べ物ではないので,海外で無理して食べる必要はないですね.


王宮(Palais Grand-Ducal).夏には中の見学もできるそうです.ギョーム2世広場から西に行ったところにあります.旧市街地(Centre)の西の端にあり,これからさらに西に行くと城の橋(Schloss Brücke,通りの名前は,Bock Monteé de Clausen)があり,そこから低地(Grund)に下りることができます.王宮の近くには様々な店や博物館があります.


新フィリップ2世通り(Neuve rue Philippe II).ショッピング街です.ギョーム2世広場の東にあります.ちなみに,ギョーム2世広場からアルム広場(Place d'Armes)に行くにはギョーム2世広場の北西にあるアーケードから抜けることができます.ちょっと気付きにくいのですが,地元の人が利用している近道です.

ルクセンブルクは物価が高いので,ここで売られているものも高めです.


旧市街から少し郊外に出ると,このような住宅街が現れます.なんというか,統一感がないです.ヨーロッパでは,地域ごとに家の色や形が統一されていることが多く,条令などで規制がかかっていることも多いのですが,ルクセンブルクにはそういうことはあまり関係ないのでしょうか.家の形や窓の形なども他の国とは違いますね.

本日はここまで.明日もルクセンブルク市内です.