エストニア(2) − タリン旧市街のクリスマスマーケット

今日は,タリンの旧市街にある旧市庁舎広場(Raekoja Plats)でのクリスマスマーケットです.

ヨーロッパでは,だいたいどの地域でも,クリスマスマーケットは11月の末からクリスマス前まで開かれているようです.大きな町では毎日開かれていますが,小さな町では週末だけというのもあります.土日にはイベントも開かれることがあり,買い物だけでなく見て楽しむこともできます.


旧市庁舎広場の様子.大きなツリーを中心にいろいろなお店があります.この広場は広くないので,すぐに全部の店を見て回れます.逆に考えると,一つ一つの店をじっくり見て回ることができます.


タリンでは,クリスマスツリーの飾りやキャンドルの他にも,手袋やマフラー,帽子マフラーや観光客用のお土産などたくさんの種類のものが売られています.種類が多いというのは当たり前だと思われるかもしれませんが,フランクフルトやマールブルクのクリスマスマーケットは,種類やデザインでタリンに大きく劣ります.


この写真が帽子マフラー(正式名称は不明)です.上の部分を帽子としてかぶり,1.5メートルくらいある裾をマフラーとして使います.だいたい300クローン(EEK)くらいで,お土産物屋でも手に入ります.初めて見た時は子供用のズボンかと思いました・・・基本的には女性用みたいですが,男性がつけてもいいみたいです.この日の夕方のタリンの気温は2度,この帽子マフラーのおかげで何とかなりました.

ちなみに,左の棚には某歩き方ガイドブックがたくさん映っています.このブログで,歩き方の記述が間違っているとさんざん書いていますが,実は20冊持っていて,ファンだといってもいいくらいです.私にとっては,地図が見やすいというのがポイントなのですが,東欧の田舎の方などマイナーな地域になればなるほど記述が適当なのが困りものです.



ホットワイン.右側にあるフローズンの入れ物みたいな中でくるくる回っています.普通に,ポットに入れただけのものもあります.ドイツではグリューワイン(Glühwein)といいます.そういえば,日本語のWikipediaでは,ホットワインは和製英語だと書かれていますが,ここタリンでは看板にHot wineと書いて売っている屋台が多いです.「mulled wine」が正しい呼び方だそうですが,売り手も買い手も多くがネイティブではないので,これだと分かりにくいんでしょうね.このマーケットではどの店でも1杯35クローンでした.ただ単にワインを温めただけのものから,ラム酒を入れたり,オレンジなどのシロップを入れたりシナモンが入っていたりと様々な種類があります.ここで飲んだホットワインはアルコールがほとんど飛んでいて,お酒を飲まない私でも問題なく飲めました.


旧市庁舎の裏側にあるオルデ・ハンザ(Olde Hansa).中世料理の店で,中の装飾やウエイターの服装もそれっぽくなっています.観光客が集まる,いかにもなレストランです.こういう店はたいていマズイのですが,ここは大丈夫でした.バルト3国の物価からすれば,料金はやや高めですが,東京の評判だけのマズイ店たちよりもよっぽど安くて安心です.お酒なしで1人3000円−4000円くらいです.タリンカードがあるといっておくと,ローストアーモンドをくれるサービスがありますが,持っていなくても一定額以上食べればくれるかもしれません.あんまり自信がありませんが.このアーモンドは外でも40クローンで売っていますが,それは高すぎだと思います.


聖ニコラス教会(Niguliste Kirik)前の広場.この写真だと分かりづらいですが,階段の先が屋外のスケートリンクになっています.狭いですが,週末はお客さんが集まりそうですね.

12月の初旬で,日の出は9時,4時前には暗くなってしまいます.すぐに暗くなって寒いですが,12月は町中が飾られるので寒さも少し和らぐ気がします.

本日はここまで.

追記(2016年):バルト諸国の通貨はすべてユーロになっています.クレジットカードは多くの場所で使えますが,古いサイン式のカードは使えません.ICチップ付きのクレジットカードは必須です.バルト諸国の新しい観光情報は,「おさんぽわんこの旅の思ひで…ヨーロッパ編」がとても詳しいので,ぜひご覧ください.