ドレスデン(4) − その他の地区

今日はこれまでに紹介できなかった地区を見てみます.

ドレスデンは大きな町で,ドレスデンカードや1日券が使えるゾーン10(Zone10)もかなり広いです.ピルニッツ城(Pillnitz)もゾーン10に入っています.時間があれば,いろいろなトラムやバスに乗ってみたいですね.


まず向かったのが,ドレスデン動物園(Zoo).マールブルク日記ではこれまであちこちの動物園に行っていますが,ドレスデンでも行ってきました.トラムの9番や13番で行けます.入場料は8ユーロですが,ドレスデンカードで1ユーロ引きになります.

動物園は冬になるとみられないものが多くなるのですが,ここではキリンも元気に外で頑張っていました.その一方で,フランクフルトなどこれまで見てきた動物園には必ずあった昆虫のコーナーがありませんでした.ドイツに慣れたせいか,これにはびっくりです.動物園では拡張工事が行われていたので,数年後にはもっと充実していると思います.


動物園は,グローサーガルテン(Großer Garten)という大きな公園の一角にあります.同じ公園の他の一角には,フォルクスワーゲンの工場(Gläserne Manufaktur von VW)があり,生産ラインの見学ができます.この名前は,ガラス張りの工場という意味があり,本当に中がガラス張りになっています.この工場は組み立て工場です.トラムでは,Straßburgerstrasse下車です.12番などいろいろなトラムが止まります.

ガイド付きのツアーと自分で見学するコースがあります.私が4ユーロのガイド付きツアーにしましたが,見られる所が増えるわけではなさそうです.ここでは,フェートン(Phaeton)という1台で6万ユーロ以上する高級車を生産しています.生産は非常にまったりとしたペースで進み,効率性という言葉とは対極にあります.それが価格に表れているのかもしれませんね.フォルクスワーゲンの車を6万ユーロも出して買う人がどれくらいいるのかは疑問ですが,観光地としては市内に近くていい場所です.


グローサーガルテンは本当に広いので,ミニ電車が走っています.残念ながら冬季は営業していませんでした.公園内にも金色のモーツァルト像や様々な建物があるそうです.


その後は,さらに東に行き,ブラーゼビッツ(Blasewitz)という地区に行きました.この地区には,エルベ川の対岸のロッシュビッツ(Loschwitz)との間にかかっているブラウエス・ブンダー(Blaues Wunder)という橋があります.これは青い奇跡という意味で,1893年当時の技術水準を考えると,橋の建設は奇跡的であったということからきているそうです.全長は150メートルですが,橋げたがありません.


ブラーゼビッツの町並み.ここへ来るには,トラムの6番や12番または84番のバスでSchillerplatzまで来ます.こちら側には古い町並みがよく残されています.


ロッシュビッツには2つのケーブルカーがありますが,このうち,橋を渡ってすぐの所にある,Standseilbahnは1日券やドレスデンカードが使えません.100メートルほど離れた所にある,Schwebebahnは1日券やドレスデンカードで無料で乗れます.どちらもロッシュビッツの町から山を登り,エルベ川とブラーゼビッツを眺めることができます.


ブラウエス・ブンダーをロッシュビッツ川に渡ってちょっと歩いたところにある激安アンティークの店,Trödel&Antik.猫の目のような屋根が目印です.老夫婦が営んでいる小さなアンティークショップですが,多くの商品は5ユーロ以下で販売されていて,蚤の市みたいになっています.マイセンもありますが,ノンブランドのかわいらしい小物を買うのがいいと思います.2−3個買っても10ユーロ前後です.本当は誰にも教えたくないお店です.

この地域には,旧市街から20分くらいで来ることができます.ちょっと時間ができた時に寄ってみてはどうでしょうか.

本日はここまで.