ニュルブルクリンクサーキット(2) − 北コースを走る

今日は昨日に引き続き,ニュルブルクリンクです.

ニュルブルクリンクの北コースやグランプリコースは,レースが無い日には一般に公開されていて,自分の車で走ることができます.公式ホームページにスケジュールがありますので,みてみてください.冬季は営業していません.

ニュルブルクリンクのホームページ
今回ニュルブルクリンクに来たのもこれが目的でした.早速行ってみましょう.サーキット館からは元来た道(B258号線をマイエン:Mayenまたはコブレンツ:Koblenz方面に行く)を2Kmほど戻ると,「Zufahrt Nordschleife」という看板がありますので,それに従って進みます.


ここで切符を買います.1周で22ユーロ,4周以上走るのであれば割引価格もあります(2009年当時の価格,2016年時点では1周29ユーロ).私は2周することにしました.ここでお金を払うと,Ring Cardというものがもらえます.このカードに走行料金がチャージされます.このカードにはお金もチャージすることができ,サーキット館やその他の施設でチャージしたお金を使うことができます.Ring Cardはインターネットでも買うことができ,お金や走行料金をチャージすることができます.お金と走行料金は合算できないみたいです.

サーキットやレースの経験がない人にとっては,たった1周回るだけで22ユーロも取られるのか,と思ってしまうでしょうが,日本でも5分ちょっとのレンタルゴーカートで2000円くらい取られることを考えると,そんなに高くないと思います.車で来た人はぜひチャレンジしてみてください.絶対に楽しいです.


北コースの終盤には,2Km以上もあるストレートがあります.そのストレートの途中に一般走行のスタート/ゴール地点があります.これはゴール地点の写真です.向こうが見えないくらい長いストレートです.


時間になったらここに並びます.自分の順番が来たらカードを機械にかざして(絵が書いてある方をこちらに向けてかざす)スタートです.複数周のチケットを買っていても,1周ごとにここに戻ってきます.やはり,ここではポルシェが多いですね.GT-Rも一台だけ見ました.それらの車であれば,1周で10分を切ることもできるかもしれませんね.私のAクラスは遅いので(長いストレートでも150Kmしかでません・・・),15分半くらいかかりました.


コースの様子.この北コースは長いというのも特徴ですが,アップダウンがきついです.コース前半に,左に曲がりながら一気に下ってその直後に一気に上る所があります.どの車でも全開で抜けられる所ですが,まるで落ちていくかのように下って,目の前に壁のような上り坂が見えてきます.思わずアクセルを緩めてしまいます.

Granturismo4でコースは暗記していたので,アクセルを踏めるコーナーと踏めないコーナーは分かっていたのですが,自分の車を壊すと家に帰れないこともあり,慎重に走ってきました.2周走って抜いたのは2台だけです.スポーツカーにばんばん抜かれながらの走行でした.ニュルブルクリンクでは,遅い車は右側,早い車は左側を走ります.コーナーのインとかアウトとかは関係ありません.ヘルメットをしてスポーツカーに乗っているからといって相手の運転がうまいわけではありません.ドイツ人は運転に際して状況判断が下手なので(F1でもドイツ人はよく事故を起こす),バックミラーはよく見ていた方がいいです.

これは抜くときも同じです.中には遅い車もいますし,観光バスも走っています.直線で抜くのが一番安全なので,慣れていない人は直線まで待ちましょう.くれぐれも接触しないように.


昨日もお話ししましたが,北コースには何か所か外からコースが見えるところがあります.ここは終盤の下りセクションです.何も知らないでアクセル全開で行くと,車がジャンプして,次の右コーナー(写真手前)が曲がれなくなります.十分に減速しましょう.このコーナーを抜けると全開区間が来ますが,すぐにきつい右コーナー,その後は長い左コーナーです.雨の日はコンクリートが滑りやすいので注意.その後は右コーナーが2つで長いストレート,ゴールが見えてきます.

はっきりいって,ドイツ人はずるいです! ずるいーずるいー,と足をバタバタさせたいくらいです.こんな面白いものを持っているとは! Ring Cardには,1年券もチャージできます.1年間走り放題で1075ユーロ.安いです.日本にもこういう面白いところがあれば,一般公道で暴走行為をする人も減るでしょうし,日本人レーサーの質も上がるでしょうね.

ちなみに,ここを走るための資格はありません.お金さえ払えばOKで,免許のチェックすらありません.走行のルールの説明とかも一切なく,カードをかざしてどんどん走って行きます.平日は慣れた人が多いでしょうが,土日はちょっとトラブルもあるかもしれませんね.ただ,こういうおおらかな所は好きです.日本はいろいろ細かいことでうるさすぎですからね.

本日はここまで.