今日はチェコでの車の運転です．
ベルリンやドレスデンからチェコに行くには，アウトバーン17号線を通ります．チェコの高速道路は有料ですので，チェコに入る前にビグネットを買う必要があります．チェコでレンタカーを借りる場合にはすでにビグネットが貼られているはずですが，スロバキアやオーストリアに行く際にはそれぞれビグネットを買う必要があります．
ドレスデンからチェコ方面では，このAm Heidenholzでビグネットを購入します．2017年の価格では，10日が310CZK（チェココルナ），30日が440CZK，1年が1500CZKです．1年券は買ってから12カ月間ではなく，翌年の1月末まで有効という切符のようですので，冬には1カ月券を買いつなぐ方が安いこともありそうです．
ここでビグネットを買います．ドイツ語やチェコ語が分からなくても指さしなどでもOKです．簡単な英語も通じます．ビグネットを買う際のおススメはユーロの現金で支払ってコルナの現金でお釣りをもらうことです．チェコでは意外と現金が必要なことが多く，現金の確保に苦労します．ガソリンスタンドはカードで払えますが，パーキングではカードやユーロを受け付けないところもあります．観光客相手のレストランでもカードを受け付けないところがありますので，コルナの現金は多めに必要です．
町中の両替所はレートが悪く，空港やターミナル駅もよくありません．レートが悪い上にコミッションを取ることもあり，英語の旅行サイトでもチェコの現金事情の評判は悪いです．私がプラハで泊まったホテルのレートはよくはありませんでしたが，街中よりはましでした．ここのレートはそれほど悪くはありません．個人的には，チェスキー・クルムロフのツーリストインフォメーションはレートが良かったように思います．
こちらが10日用のビグネットです．ビグネットは運転席側に貼ることが多いのですが，チェコの場合は助手席側の下側に貼るよう指示されています．裏面に使い方が書いてありますが，2カ所の四角い場所にナンバーを書いてから貼ります．上の大きい方を内側から窓に貼り，下の部分は切り離して持っておくことになっていますが，他の人たちは切り離さずにそのまま貼っていました．
チェコの制限速度です．街中では50km/h，郊外では90km/h，自動車専用道路では110km/h，高速道路では130km/hで，24時間ヘッドライトを付けておく必要があります．24時間ライトをつける国は多いです．最近のレンタカーはエンジンをかけると自動でライトが付くものもありますが，ライトは注意しておいてください．スモールはダメです．また，速度制限ですが，郊外であっても70km/hなどの指定がある場所ではそれに従う必要があります．日本と同じです．ドイツでは郊外は110km/hですので，チェコではもっとゆっくり走る必要があります．カメラもありますので，注意しましょう．
チェコの看板は大きくて見やすいです．この看板はプラハから南下してブルノの近くにあります．赤で囲んでいる「1」は高速道路の番号，青の52は下道の番号です．Eが付いているのはヨーロッパの共通番号です．まっすぐ行くとスロバキア（SK），右に曲がるとオーストリア（A）に行くことができます．
ウイーンまで行く場合は，ここで曲がって52号線に入るとオーストリアのA5に接続します．この場合，スロバキアを経由しなくて済みます．A5は高速なので，オーストリアのビグネットが必要です．レドニッツェ（Lednice）に行く場合はスロバキア方面に進み，196番で2号線に入り，41番で降ります．レドニッツェ城にはいかずにヴァルチツェ城だけに行くのであれば，52号線の方が近いと思います．
日本やドイツでは高速の降り口は1番，2番・・・というように番号順ですが，チェコの場合は距離で表示されています．上の写真では194番になっていますが，（おそらくプラハから）194キロという意味です．
一番右の車線がトラックで渋滞しています．チェコの高速道路では，とにかく工事が多くてなかなか進みませんが，プラハ周辺の渋滞もひどいです．下道も渋滞します．東京の外環道のような少し外側を通る道があればいいのですが，高速がプラハのすぐ外を通っているため渋滞が発生します．スケジュール作りには時間の余裕をかなり持たせた方がいいでしょう．
チェコの下道の様子．看板はもちろんチェコ語ですが，字は大きめで読みやすく，幹線道路は走りやすいです．チェコ人のマナーは良いと思います．マナーの悪いドライバーもいると思いますが，ドイツと違和感なく走れます．車が多めなのでスピードを出しすぎることもありません．
プラハやブルノなど大都市の市内を観光するのであれば車はかえって不便です．駐車場を見つけるのが大変です．郊外に出るのであれば車は便利です．レドニッツェ城，ヴァルチツェ城，チェスキー・クルムロフなど南部に行くのであればバスよりも車の方が時間が自由に組めて，ついでにオーストリアも走ることができます．
本日はここまで．
