ベルギー(6) − リエージュのランバート広場

今日からはベルギーのリエージュのお話です.リエージュ(Liège)はブリュッセルの南東にある町です.交通の便もよく,車の場合はブリュッセルとアーヘンを結ぶA3号線(またはE40号線)が便利です.ちなみに,A3号線というのはベルギーでの道路の呼び方で,E40というのはEUの呼び方です.ベネルクスではEの付いた呼び方で道路を覚えた方が標識が見やすいです.なお,リエージュはドイツ語でLüttichといいます.ドイツが近いためかこの名前が使われているパンフレット等もありますので覚えておくと便利です.


これはアーヘン方面から来た時のアウトバーンの写真で,A25は町の北西に入る道です.この辺りは分岐が多いので間違えると大変です.ちなみに,ベネルクスのアウトバーンは無料です.


リエージュの旧市街の中.リエージュの周辺には工業地帯がありますが,旧市街地の中は落ち着いた雰囲気があります.町の中にはムーズ川(Meuse)が流れていて,主な観光地は川の西と北側にあります.市内にはバスも通っていますが,1日に5Km以上歩けるのであれば徒歩でも大丈夫です.最近は徒歩でうろうろするのに慣れてきたので,リエージュでもすべて徒歩で観光しました.

変な話ですが,私の中では,ベルギーといえば犬のふんというイメージがあります.リエージュも私のイメージ通り,犬のふんが至る所に落ちていますので気をつけて歩きましょう.


プリンスエベック宮殿(Palais des Princes-Évêques).ランバート広場(place Saint-Lambert)にあります.この宮殿は中の見学はできないみたいです.このランバート広場は観光の拠点となるとともに,歴史的なリエージュの中心地です.広場にはツーリストインフォメーションがあります.市内の地図や,教会&博物館マップをもらっておくと便利です.


この写真の模型が聖ランバート教会です.西暦700年頃からあるようで,881年にはバイキングに破壊されたという記録が残っているようです.その後,再建と破壊の歴史を繰り返し,最終的にはフランス革命のときに破壊されてその後再建されていません.教会にあった宝物などは,セントポール大聖堂やバルテルミー教会などに残されていて見学することができます.


教会跡地.現在は,Archéoforumという名前の博物館になっており,遺跡となった跡地を見ることができます.ここの歴史は古く,紀元前7000年頃までさかのぼれるそうです.広場の南側にあるバスセンターの向かい側に入口があります.入場料は覚えていないのですが,私は明日紹介するグランカーティス(Grand Curtis)という博物館の入場券に付いていたチケットで入りました.


ワロン暮らし博物館(Musée de la vie Wallonne).ワロン(地方)とはリエージュ一帯の地域を指す言葉です.地図では奥まった所にあるように書かれていますが,実際には入口はrue Hors-Château通りに面した所にあります.この写真のピンクの建物の入口を入り,中庭を通って博物館に入ります.入場料は5ユーロ(価格は2010年当時).中では歴史的な生活用品の展示もありますが,展示の中心となっているのは20世紀のものです.年代別の部屋の再現や家具,電化製品,子どものおもちゃなどが展示されていて,懐かしいものもあります.床には順路が示されてるので,順路の数字を追って行くと一通り見ることができます.ぱっと見るだけでも1時間近くかかると思います.


セントポール大聖堂(cathédrale Saint-Paul et Trésor).ランバート広場からは歩いて10分ちょっとかかります.ここに来る途中にショッピング街があるので,実際にはもっと時間がかかります.ここは,大聖堂と宝物庫(Trésor)があり,宝物庫のチケット売り場は中庭の一角にあります.無料の音声ガイドの機械を持って見学をします.音声ガイドはいらないといったのですが,タダなのに何で持っていかないんだぁっ! と言われたので音声ガイド付きで入りました.閉館間際なのにありがたいやらなんやらです.ここには,大聖堂のものとランバート教会のものが展示されています.


大聖堂のある広場は,大聖堂広場と呼ばれていて,ちょうど大聖堂の向かいあたりにこのワッフルやがあります.ワッフルはノーマルとチョコがあります.ここのワッフルはリエージュ風ワッフルで,もちもちとした食感です(ベルギーのワッフルについては「ベルギー(2) − ブリュッセルのクリスマスマーケット」の回参照).個人的にはブリュッセルの方が好きです.


ワッフルと大聖堂.うん,ベルギーという感じです.

リエージュには丘の上の展望台があります.明日はその展望台と周辺の博物館等のお話です.

本日はここまで.