ベルギー(1) − ブリュッセルの町中の様子

今日からはベルギーのお話です.

ドイツとベルギーは隣同士の国でアクセスも簡単です.ブリュッセルには日本からの直行便もあると思います.

アガサ・クリスティの小説に,ベルギー出身の探偵が登場します.彼は,「秩序と方法」を重んじるスタイルで,難事件をどんどん解決していきます.なんとなくですが,ベルギー人ってそんな人の集まりなのかと思っていました.


マールブルクはドイツの西の方にあるのでベルギーにも比較的近く,今回は車で行くことにしました.マールブルクからヴェツラーを通ってケルン方面に行き,アーヘンを通ればもうベルギーです.ベルギーのアウトバーンには有料化しようという話もあるそうですが,今の所は無料です.高速道路の表示も比較的見やすいです.

ところが,ブリュッセルの市内に入ってからが大変でした.一方通行も多く,元の場所に戻るのは非常に難しいです.加えて,ブリュッセル市内の車の運転はもうめちゃくちゃです.道も複雑で,どんどん割り込みをしないと車線変更もできません.ここには,全く秩序も方法も存在しません.


今回特に困ったのがこれです.ホテルの住所は,○○通りの××番地のようになっているため,まずは○○通りを探すわけですが,車からは今どこの通りを通っているのか非常に確認しづらいのです.この写真では,壁に張ってある青い看板に通りの名前が書いてあります.はっきり言って運転中は見えません.ブリュッセルの中心部には,5角形のセントラルリンクと呼ばれる大きな道路があり,これを目印にするといいのですが,車を運転しているとこの道が5角形であるということが全然実感できません.すぐに,今どこを走っているのか分からなくなります.恥ずかしながら,ブリュッセルの市内で2時間近くうろうろしました.こんなに迷ったのは生まれて初めてです.車はお勧めしません.


ブリュッセルは観光都市でもありますが,EU(欧州連合)の中心地でもあり,EUの様々な機構が集まっています.町の風景は,近代的な建物と現代的な建物が混在しています.観光客だけでなく,ビジネスマン,EU官僚や欧州議会議員なども集まる国際都市です.


グランプラス(Grand Place)の市庁舎(Hôtel de Ville).観光の拠点となる広場です.この建物にはツーリストインフォメーションもあります.この市庁舎は中を見学することもできますが,ガイドツアーに参加しなければなりません.ツアーの時間帯は受け付けの入り口のドアに貼っていますが,私が行ったときは英語のツアーは火曜と水曜の15:15のみで,チケットはツアーの40分前から発売されています.英語以外のツアーもあるので,とにかく中をみたいということであれば,そちらを試すという方法もあります.チケットは3ユーロ.

ここでは,歴史的な建物や絵画,議会や結婚の間などを見ることができるのですが,個人的なお勧めは,ツアーの最後の方にある昔のブリュッセルの絵です.ブリュッセルには,昔は水路がたくさんあったそうですが,水路を地下に移す計画が持ち上がったため,昔ながらの姿を記録に残すために急遽描かれたものだそうです.


ベルギーといえばチョコレートでしょうか.ブリュッセル市内にはチョコレートの店がたくさんあります.量り売りの店が多く,日本で買うよりは安く手に入ります.私も4軒ほど試してみて,Neuhausをまとめ買いしました.


他の名物といえば,ムール貝の白ワイン蒸しでしょうか.私が行った店では時価とのことで,この日は22.50ユーロでした(2009年当時の価格).高いなーと思いながらもせっかくなので試してみました.結構おいしかったですね.また,貝も30個以上入っていてそれなりにボリュームがありました.


もう一つの名物はワッフルですね.これは私たちがよく知っているワッフルですが,ベルギーには他の種類のワッフルいくつかあるようで,このワッフルはブリュッセルと呼ばれていました.

明日はクリスマスマーケットのお話をします.

本日はここまで.